豆知識
2021.05.18

うなぎの養殖発祥の地「浜名湖」

うなぎといえば、「浜名湖のうなぎ」と思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
土用の丑の日が近くなると、うなぎの蒲焼があちこちの魚屋やスーパーでならび、いい匂いが漂ってきますね。
今回は養殖うなぎで有名な浜名湖のうなぎについて、紹介させていただきます。

うなぎの養殖発祥の地「浜名湖」

湖西市にもたらされた自然の恵みである浜名湖は、古くから牡蠣やのりはもちろん、うなぎの養殖で有名です。特にうなぎは養殖発祥の地と知られ、約100年以上の歴史を有します。

浜名湖でうなぎの養殖に成功した服部倉次郎

服部倉次郎は、1900年(明治33年)に浜名湖の近くに池を作りうなぎの養殖に成功しました。浜名湖が温暖な気候であり、養殖に適した豊富な地下水に恵まれていたことが養殖成功に繋がったといわれています。

浜名湖うなぎの特徴

栄養満点

「スタミナ回復にはうなぎ」といわれるように、うなぎはたんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富で非常に栄養価の高い食材です。不足している栄養を補うことができることから、「最高の健康食」ともいわれ、疲労回復や美容の効果にも期待できます。
特に浜名湖うなぎは、養鰻家によって理想的な環境で丁寧に育てられているため、栄養満点で美味しいうなぎに成長します。

安心安全のトレーサビリティ管理

浜名湖うなぎとは、浜名湖地域で浜名湖養魚漁業協同組合の組合員によって養殖されたうなぎのことをいいます。2003年から安心・安全なうなぎを提供するため、トレーサビリティを導入しており、商品のロット番号から飼育履歴を確認することができます。

うなぎの蒲焼の焼き方~関東風と関西風~

うなぎの蒲焼には、「関東風」と「関西風」の2種類の焼き方があるのはご存知でしょうか。
関東風は、うなぎを背開きにして白焼きにした後、蒸してから再びタレをつけながら焼き上げる方法で身がふわっとした食感が特徴です。一方、関西風は、腹開きにして直火で白焼きしたものを蒸さずにタレをつけて焼き上げる方法で香ばしく身がパリッとしているのが特徴です。
浜名湖周辺地域は、東京と大阪のちょうど間に位置することから、「関東風」と「関西風」の両方を楽しむことができます。是非、浜名湖へ遊びに来た際は、関東風と関西風を食べ比べてみてはいかがでしょうか。

なぜ、関東と関西で開き方がちがうの?

背開きをする関東風は、かつて幕府のお膝元であった江戸の町であり、腹開きは「切腹」を連想させ縁起が悪いと武士たちが嫌ったため、背開きが主流になったそうです。
一方、腹開きする関西風は、商人文化であったため、「腹を割って話す」ということで腹開きが好まれたそうです。※諸説あり

2021年の土用の丑の日

2021年の夏の土用の丑の日は、7月28日です。今年はコロナの影響で、浜名湖うなぎを食べに行くというのが難しい方も多いのではないでしょうか。
湖西市のうなぎ屋・養殖業者では、浜名湖うなぎの蒲焼・白焼きなどを配送している店舗があります。ふるさと納税の返礼品になっているものもありますので、是非、チェックしてみてください。

関連リンク

湖西市ふるさと納税
うな善