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歴史文化施設

本興寺

数多くの文化財を所蔵する遠州地方を代表する古刹

室町時代に建てられたとされる茅葺(かやぶき)屋根の荘厳な本堂は国の重要文化財に指定されており、ほかにも江戸時代初期に三河の国吉田城から移築された奥書院や山門、大書院など歴史的に貴重な歴史建築物が残されています。また、江戸時代を代表する画家「谷文晁(たにぶんちょう)」晩年の傑作「四季山水図 壁画」や多くの襖絵などもあり、別名「文晁寺」などと称される遠州地方の古刹で、数多くの文化財を所蔵しています。春には境内に数百本の桜が鮮やかに咲き乱れ、「桜まつり」が開催されます。

北原白秋が昭和7年に鷲津の観潮楼に滞在したときに、閑静な本興寺のたたずまいに心引かれ、数多くの歌を残しています。「水の音ただにひとつぞきこえける そのほかはなにも申すことなし」という作品もそのときのもので、歌碑は本堂前に建立されています。

小堀遠州作とされる名庭園

小堀遠州とは、江戸時代初期に徳川家康に仕えた大名で、作庭家でもあります。小堀遠州が作庭したと伝えられる庭は、京都や江戸、駿府・遠江国(静岡県)などに残っています。本興寺にある庭園は蓬莱式池泉観賞式庭園で、遠江国に残る遠州三名園のひとつです。背後の自然の山林を借景に深山幽谷の趣を呈し、木石の配置も巧妙で、どこからみても美しく感じるつくりとなっています。

天狗の碁盤

本興寺の第十六世の住職だった日隠上人は、非常な碁好きでまた強くもありました。ある日書院の縁側で、独り碁を打っていると天狗が現れて手合わせを申し込んできました。ところが和尚に勝つことができず、悔しさのあまり爪で碁盤の表面を引っかいたそうです。以来この碁盤を「天狗の碁盤」と言い、寺の宝物となりました。

星野立子の句碑

「花の寺静かな人出中に歩す」

星野立子は、俳人・高浜虚子の次女として東京に生まれ、昭和初期の女流俳人中村汀女とともに双璧と並び称されます。この句は本興寺花祭りに訪れた際に詠んだもので、句碑は昭和五十二年に建立されたものです。

家康と本興寺

本興寺は、戦国時代の今川氏など多くの庇護をうけて発展しましたが、特に家康公からは10万石と大名並みの格式と徳川将軍家の葵の紋の使用を許されていました。お寺には、徳川歴代将軍の位牌が並ぶ「将軍家御霊屋」があります。
※ 本興寺の第十世 日梅上人の姉の西郡局は、家康の最初の側室でした。境内墓地には、今もなお、西郡局のお墓があります。

所在地
所在地
湖西市鷲津384
電話番号
電話番号
053-576-0054
営業時間
営業時間
9:30-16:00
定休日
定休日

料金
料金
大人300円/小人150円
ホームページ
ホームページ
https://www.city.kosai.shizuoka.jp/kanko_bunka_sports/kankospot/3290.html
その他
その他
  • ■駐車場有
  • ■御朱印有
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