静岡県湖西市の観光・ホテル・グルメ情報を発信する湖西・新居観光協会「観光スポット・施設」ページです。

静岡県出身の造園家 故中根金作氏は、昭和の小堀遠州と称され、世界一といわれる島根県の足立美術館庭園のほか、京都府二条城清流園、妙心寺退蔵院、大阪府大仙公園、アメリカ ボストン美術館日本庭園など、国内外で数々の日本庭園を手掛けています。この、世界的な造園家 中根金作が手掛けた貴重な庭園や緑地などが、湖西市新居町地区に数多く残っています。

中根金作直筆ののスケッチ

〇 新居町文化公園（池泉庭園）　中根氏が最初に手掛けた公園で、図書館の和室（茶席）からの眺めを考慮した池泉式の庭園になっている。真骨頂でもある石組みが施された池、様々な樹木を配された築山や借景にもなる植え込みなどが特徴で、季節により桜や紅葉なども楽しむことができる。

〇 浜名川緑道、浜名川親水公園　古の歌にも詠まれた平安、鎌倉時代の名勝「浜名川」「浜名橋」をイメージしたもので、現在の浜名川沿いを歩いて楽しむことができる。川沿いの緑道には、絶妙に配された石、休憩施設、しずくのモニュメントがあり、快適な散歩道になっている。また、浜名川親水公園東側の二本松橋の欄干には、古の浜名橋や浜名川をイメージしたガラスレリーフ、公園内にはアーチをかたどったモニュメント、大きな藤棚と開放的な芝生広場がある。近くの老人福祉センターには、四方から眺められる中根金作らしい枯山水庭園を鑑賞することができる。

※老人福祉センターは、土、日曜日休館です。また見学の際は、窓口で申し込みをして、利用者に配慮してご見学ください。

このほかにも、周辺には手筒花火像が置かれた駅前広場、山頭火の碑が建つ駅西公園、大名行列のレリーフと毛槍の街路灯が映える関門橋、旧新居宿場内の井戸跡や街角に配されたポケットパークなど、歴史と共に中根デザインがまちづくりに生かされています。

ぜひ、まち歩きをして、貴重な中根金作の庭園を楽しんでください。