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歴史文化施設

二宮神社

道路沿いの一際目をひく鳥居をくぐり階段を上ると、二宮神社があります。境内には大きな狛犬が待っています。

大己貴命を祀る二宮神社は、もともと中之郷釜崎にあり二宮大名神と称していました。長徳元年(995)一羽の山鳥が大和国(現在の奈良県)から錦の袋に入った曲玉をくわえて飛来しました。この曲玉を御神体として祀り、社名も大和大明神と改めたといいます。永正十四年(1517)に現在地に社殿が移され、このとき京都吉田家より二宮という神号を与えられ、それ以来二宮神社と改めました。建物の創設年代について詳しくはわかっていませんが、本社は永正十五年(1518)造営の棟札があると記録されています。二宮神社は別名「飛神様」とも呼ばれ、その社宝として勾玉・管玉等が収蔵されており、20年ごとに行われる御遷宮のときに開帳され、舟で湖上に出てこの勾玉を清める行事が今も行われています。年中行事の「流鏑馬」は戦国時代から行われている祭礼です。

二宮神社例大祭流鏑馬神事

二宮神社例大祭流鏑馬神事は、市指定無形民俗文化財(※)に指定されており、毎年、10月第2金・土・日曜日に行われています。(流鏑馬神事は、日曜日に実施)

二宮神社では祭りの一週間前に、馬乗り様を決めるくじ引きが古式にのっとり行われます。馬乗り様に選ばれると昔はこの日からお籠りに入りましたが、今では例大祭日の前夜のみお籠りをします。

流鏑馬当日は午後3時から神事があり、その後馬乗り様はミソギのため乗馬で神社前の船着場へ向かい、船で浜名湖に出て身を清めます。流鏑馬神事の的場は1か所で、他の神社で見られるように射た矢を見物客が競い合うことはありません。

※平成25725日指定

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